『白杖スリッパ①〜⑧』
西島幸代
視覚障害者が、旅館や、居酒屋スポーツジムなど靴を脱ぐようなところに行くと、そとでつかったものですので、杖は畳んでガイドさんに全てお任せという感じで室内を歩いている方ばかりです。
視覚障害者の友人が月2回イベントで靴を脱ぐ会場に行くのですが、付き添って行った時に、友人は外用の杖と室内用の杖と、2本持って使い分けていました。
その時に、彼女の気遣いは見ていた私だからわかるが、みていない人には彼女の気遣いは伝わらず、もしかしたら、外で使っているものをそのまま使っているのかしら?など思う方もいるかもしれないと思った時、何かいいアイディアはないだろうか?と思ったのが作るきっかけになりました。
5年かかって、どのような床にも杖先が畳、絨毯、ビニールタイル、板の間、などに引っかからないような素材選びに時間がかかりました。
持続か給付金国民がもらった10万円の一部を使い素材を業者に頼み出来上がりました。この杖のカバー、をつけることで彼女の気遣いを『見える化』してみました。
私も実際杖にスリッパをはかせ、個人病院、旅館、和風の居酒屋、などで靴を脱ぐときに杖先スリッパを履かせてみたところ、それって必要なことよね。
素敵な気遣いね。可愛いデザインね。など、お言葉をいただいています。
コミュニケーションのきっかけにもなりました。
杖にスリッパを履かせるのは一手間かかりますが、私はとても大切なことではないかと思っています。
この白杖スリッパをつけることで、いろいろな方とのコミュニケーションをとるきっかけとなり、『和』が広がったり、
視覚障害者にとって『音』はとても大切になるので『和音』WAONというロゴもつけてみました。
私自身が視覚障害者ですので今色々なところで使っています。
また、この白状スリッパは、白状の杖先にパームティップという石突きをつけている方のみ使用できます。
そして、8個できましたので、手間を惜しまない方で、『気遣いの見える化』にご興味のある方にプレゼントしています。
